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サントリー美術館「生誕250周年 谷文晁」展 様々な画法を折衷した"様式のカオス"の魅力

サントリー美術館(東京・六本木)では、2013年7月3日(水)~8月25日(日)まで、「生誕250周年 谷文晁」展を開催しています。
[130713]新エントランス.JPG谷文晁(たにぶんちょう)(1763-1840)は、江戸時代後期の関東画壇で中心的役割を担った絵師で、関東南画の大成者として知られますが、狩野派や円山四条派、土佐派、洋風画をも学ぶなど、各画法の折衷に努めて一家をなした巨匠の一人です。

また、文晁は松平定信や木村蒹葭堂(けんかどう)など、一流の文化人たちと親しく交わるなど、その人脈の広さは当時の画壇でも際立つものでした。

本展では、そうした文晁と人々との交流を軸に彼の画業と功績をたどり、近年当館の所蔵となった谷文晁筆「石山寺縁起絵巻」を修復後初公開しています。

会場の様子を、少しだけご紹介します!


会場に入ってまず目にするのが、「八宗兼学(はっしゅうけんがく)」とよばれる文晁の貪欲なまでの学習態度が反映された、「様式のカオス」とでも呼ぶべき作品の数々です。多種多様な画風を吸収する意欲に満ちた、文晁の作画エネルギーを感じることができます。
[1307013]掛け軸.JPG
文晁は10歳の頃、狩野派の加藤文麗(ぶんれい)に入門、荒々しい運筆を特徴とする文麗の画風は、文晁の初期作にも影響を与えました。17、18歳頃には中山高陽門下の渡辺玄対(げんたい)に師事します。文晁が描く南蘋派風の花鳥画や、南北折衷的な山水画の基礎は、玄対によって築かれたといえます。画業の草創期に様々な画風に触れたことが、文晁の幅広い画域を形成していきました。
[130713]ガラスケース.JPG
寛政4年(1792)、老中・松平定信(1758-1829)に認められてお抱え絵師となった文晁は、寛政5年(1793)より定信の江戸湾岸巡視に同行し、各地の風景の写生を担当します。この時の写生をもとに制作された風景画には、正確な遠近表現や立体感を示す彩色法が用いられ、西洋画学習の成果がうかがえます。

「公余探勝図巻」 谷文晁筆 江戸時代 東京国立博物館蔵
[130713]江戸湾.JPG

近年、サントリー美術館所蔵となった「石山寺縁起絵巻」が、1年の修復期間を経て本展にて初公開されています。

定信の命の下に、重要文化財「石山寺縁起絵巻」(石山寺蔵)の1巻~5巻を文晁門下の弟子が模写し、それまで詞書のみが存在していた6・7巻の絵を文晁が補作しました。サントリー本は、この補完事業に関連して制作されたと考えられているそう。一切の私意を加えず古様に従い補完の構想を練った文晁の挑戦をご覧いただけます。

「石山寺縁起絵巻」谷文晁筆 七巻のうち巻七(部分)江戸時代 サントリー美術館蔵

[130713]波(引き).JPG
展覧会の最後では、文晁の多様な交友関係と関連した作品を展示しており、ネットワークに富んだ文晁の魅力を紹介しています。
[130713]相関図.JPG
多様な画法の折衷や幅広い人脈が織り成す谷文晁の作品の魅力、ぜひサントリー美術館にて体感してみてくださいね♪

ご来場をお待ちしております!

関連リンク
サントリー美術館サイト 「生誕250周年 谷文晁」展
サントリー美術館「生誕250周年 谷文晁」展 開催 (ニュースリリース)
 
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